診療材料費削減Reduction of medical material costs
取り組みの目的
診療材料費自体の購入単価を下げることを目的とします。
ただ値下げ交渉を行うだけでなく、診療材料の使用量に関しても管理を行います。
診療現場にもコスト意識を持ってもらい、各効率化を図ることで無駄の無い手技を目指します。
こんな方向けのサービスです
- ・用度、購買担当者の方
- ・医薬品担当事務員
サービス内容
診療材料データを分析し、1品目ごとの目標値を設定します。その後購買担当者と一緒に現場へのヒアリングを行い、現状に対しての意見交換を実施します。
業者と個別品目の価格交渉を行い、見積集計をして目標達成できているかどうかを判断します。
診療材料
診療材料と一言で言っても種類は様々で針、シリンジ、ガーゼなどの消耗品からインプラント、ペースメーカー、心臓弁など多岐に渡り、市場でも約数千種類の診療材料が存在します。
病院間での値段の差、使用数量の差から年間1個の病院と、1,000個使用する病院とでは値段差もありますが、中には使用数量が少ないにも関わらず特別価格で購入している病院も存在します。
Check Point
安く購入するためのチェックポイント
同じ品目でも、販売メーカーが病院ごとに卸価格を大きく変えていることで、
病院間での購入価格差が大きくなることもあります。
- 主な交渉相手がディーラーではなく、メーカーであること
- 診療現場(医師や看護師)が交渉に関わっていること
- 販売側と病院側の信頼関係が構築されていること
安かろう悪かろうではなく、良いものをより安くすることに意味があります。
診療現場にもコスト意識を持っていただき、無駄の無い手技、効率的な手技を進めていく上では、現場へのヒアリングの際に決して怒らせないことが重要です。
現場との相談は、継続することが大切ですのでお互いを尊重し合い、意見を言い合える環境を目指します。
毎年新しい医療材料が販売されて、2割~3割は新しい材料に代わる。既存材料の交渉も重要ですが、新規採用となる材料についての交渉もより重要であると考えます。
つまり材料委員会の役割は非常に重要で、新規材料を価格面でも厳しく審査する必要があります。病院によっては既存同等品よりも新規材料を安くすれば、材料委員会に出席しなくても新規材料を採用するルールを設け運用している病院もあります。そういった病院の場合、新規材料を申請する医師が業者との価格交渉を行うので、交渉もスムーズに運びます。
購買に強い人材育成
各種ベンチマークや分析ソフトなど医療業界には多くの参考書が存在します。必要な事は参考書を有効活用出来る人材の育成です。
どの病院でも異動があるように購買に強い人材の育成は重要なテーマとなっています。まずはその分野の構図を知る事。診療材料であればメーカーとディーラーや値引率の考え方を知る。また値引の為のメカニズムなど、基礎知識を把握する事は今後の交渉のベースになるのではじめの段階で必要です。そこから分野ごとの交渉方法を知ります。
ベンチマークの活用、競争環境の整備、後値引き方式、決戦見積など色々な手法が存在します。そして最後のステップはその交渉方法を他分野にも活用してみる事です。
Flow
サービスの流れ
- 目標価格の設定
- 現状の採用品目のデータと購入数量データを分析し、1品目ごとの目標価格の設定を行う。分析に関しては全国的なベンチマークデータを活用する。
- 材料へのこだわりや使い方を決める
- 分析データをもとに各診療科とヒアリングを実施し、材料へのこだわりや使い方等打合せを行う。対象は医師、看護師、コメディカルなど各職種全般対象である。
- 交渉、見積り依頼
- 各ディーラー、各メーカーと個別での交渉を行い、見積依頼を行う。
- 見積もりの集計
- 見積集計を実施し、各診療科へ品目ごとの価格の報告を行う。
共同交渉などグループ力を活かす取組み
1つの病院で購入するよりも2つ、3つと購買量が増えれば値引交渉力が増す事は周知の事実です。特にグループ病院ではデータを一元管理し、価格比較し出来る限り安く購入する努力を日々しています。グループと言っても様々で自治体(県、市)、公的病院、〇〇グループ等様々なグループが存在します。
今、公的病院グループと自治体病院グループのミーテイングをサポートしています。そのグループのミッションは購買人材育成。知識アップ、またスキルアップなどなど様々です。
数百品目から数千品目のデータを分析し、どこまで削減可能かシュミレーションを行い、データを元に診療科と個別のインタビューを行う。その後、取引先であるメーカーやディーラーと個別の交渉を行い、見積を依頼し、最終的には全データの集計を行う。
購入額上位品目を中心にデータ分析を行い、単品ごとに目標価格を設定し、医薬品費全体のシュミレーションを行う。その後、薬剤部や各診療科医師と個別インタビューを実施し、薬品ごとの戦略を決める。そして主要取引先業者と個別交渉を行い、全体の集計を纏める。
業界ごとの知識をそれぞれ段階的に学び、業者間での力関係など業界全体を把握する。そして業界ごとに実際の交渉を経験し、様々な交渉方法やテクニックを駆使し、経験値を上げる。
主に診療材料、医薬品、医療機器、委託費など分野ごとにターゲットを決めて分析を行う。そして今回の取組み分野を決定しリーダーの指示のもと方針を決める(商品集約や統一)。そして主要業者と個別交渉を実施し、最優秀業者を決定する。